わたし、学生の頃からヒムロックこと氷室京介さんの大ファンでして、流行りのじぇいぽっぷなるものなど聴くようなら軟弱者と吐き捨てる硬派、というか頑固? な男だったんですけど、昨日きゃりーぱみゅぱみゅのコンサート「Crazy Party Night」に行ってきました。
実は2回目。
娘が好きなんです。
ていうか昨年はじめて行って、僕も好きなんです。
むしろ僕の方が好きですね。
で、とても楽しみにしていた昨夜の大阪オリックス劇場でのコンサートなんですけど、きゃりーちゃんが登場してきてうわーっと盛り上がって、やっぱ生きゃりーは違う! なんて妻子そっちのけで興奮していたんですね。
それにしてもこんな楽しいコンサートなのに、前の席が2席も空席なんて、チケット取ったやつどうなってんだいったい? なんて思っていました。
何曲か終わってからですよね、その席にでっかいリュック背負ったでっかい相撲取りのような女性ともっさりしたこれまたリュック背負った男性が来たんです、二人とも風呂に入らず野宿して旅してるような雰囲気でしたね、太ってるけど。
太ってるの関係ない?
まあ、そんなことはいいんですけど、こいつら、失礼この方達、曲が終わったらまたすぐに席を立ったんです二人揃ってしかも荷物を足元に置いて手ぶらで。
まあツアーTシャツにでも着替えに行ったのかなあなんて思ったんですけど、全然帰ってこないんですよこいつら、いやこのお二方が、何曲終わっても。
私、段々不安になってきましてね、想像力豊かなもので、このリュックってもしや爆弾の塊なんじゃないかと思い始めたらもうきゃりーちゃんどころじゃないわけですよ。
だっておかしいじゃないですか、こんな物騒な世の中、荷物まるごと放置していくやつっておかしすぎるでしょ!
これが噂のテロなんじゃないかと思い始めて、爆発したら娘が! っていや俺も妻もこの辺の人たちみんな死んでしまうよ!
って、きゃりーちゃんに釘付けになってる妻にこのこと話したら妻も落ち着かなくなって二人で妄想博覧会ですよ。
しばらくしたらさらに不可解なことに、係員と40代くらいの女性がひとりやってきてですね、係員がチケットにライトを当てて座席番号を確認しながら、その空席をすすめるんですよ。
で、その女性も素直にそこに座って、曲に合わせてリズムを取り出すんですよおかしいじゃないですか、あなたの足元にあるそのでっかいリュック二つ気にならないんですかこの野郎ですよ!
もう私、わけがわからなくなりましたね、まさかこの女もグルなのか?
はっ! もしや何かの取り引きなのか!
取り引きならいいが、まだ爆弾の線は消えてないぞ、まさか自爆テロか!
私はそわそわキョロキョロ係員を探していました。
見かけたらこのことを伝えよう!
はっ、もしかしたら、みんなを救った英雄として、きゃりーちゃんに感謝されて、握手してもらえるかもしれない!
なんて妄想がエスカレートするままにきゃりーちゃんが最後の曲ですと言っておられるじゃないですか。
そうかっ!
こいつは時限爆弾じゃなくて、リモコン式か!
コンサートのクライマックスでドカンとやる気なのか!
ふう、なんて不運なんだ、テロに巻き込まれるなんて確率的にいっても超レアじゃないか。
そうか、もうそんなレアケースな運命に選ばれるなら死んでもしょうがないか、家族も一緒だし、きゃりーちゃんも一緒だし、ひとりで死ぬよりましというかむしろ幸せなんじゃないのか、と考えながらもリュックがピカピカ光るんじゃないかと目は監視。
そして曲も終わりに近づこうかというとき、奴らが戻ってきたわけですよ。
そして席に座っている女性を見てうろたえる。
座っていた女性、チケットを出して二人に見せる。
はっ! とした顔して、通路を挟んだ隣の席に移動。
戻ってきたリュック男と女、ほっとした顔して座席につく。
席を間違っていた女、照れ笑い。
ってなんじゃこいつらあああああああああああああああ!
席間違えてんじゃねえよいい大人がああああああああああ!
ていうか案内してきた係員はぼんくらかああああああああ!
私、ほっとしたと同時に怒りがこみ上げてたまりません。
間もなく最後の曲が終わると、リュック男が
アンコール! アンコール!
って笑顔で手拍子はしゃいでんじゃねーぞてめえこらああああああああ!
後ろからどつきたくなるのを必死でこらえてました。
って、悪いのは俺か、俺なのか?
疲れたぞまったく、きゃりーちゃん何歌ってたんだ覚えてねえよ!!
でも、いいコンサートでした。
帰宅してから配ってたビニル袋眺め、何かツアーグッズ買ってきたらよかったなあ、なんて。
次回はペンライトみたいなの絶対買おうっと。
俺もペンライトふりふりして没頭したかったぜー!
どうか次回は変なやつがそばに来ませんように。
来たとしても1人だけでお願いします。
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