うちの5歳の娘の足が、臭いんです。
私に似たのか、ワイルドな臭いを放っているんです。
赤ちゃんの頃は、鼻をつけるとミルクとかバタークッキーのような甘い香りがしていて、
あんまぁ~い
なんて当時流行っていた面白くない芸人のギャグ? みたいなの真似したりして、そんな自分に赤面したりしてたもんですが、あの甘い香りは幻だったのか? ってなぐらい今は刺激臭というか芳醇なニオイがするわけですが、それはどうでもいいんです。
可愛い娘ですからね、成長の証とも言えましょう。
それなのに妻がですね、そんな娘に向かって、幼い子供に向かって、
くっさっ!
とか鼻をつまんだりしかめっ面したりしながら連呼するわけですよ。
くっさ! くっさ! くっさ!
って関係ないですけど、女性が「くさい」と言って顔をしかめるの、最高に醜いと思いませんか?
まあそれもどうでもいいんです。
母親にくさいと言われたとき娘はどうしているかというと、笑っているんです。
きゃっきゃ言って爆笑してるわけです。
でも本当は、親に本気で足がくさいと嫌がられて、娘が傷ついているんじゃないかと、自分をそれ以上傷つけないように笑うことで自分を助けているんじゃないかと、心配だったんですね。
で、先日、仕事から帰った私にちょうど妻が、今日も足が超臭かったんだと笑いながら報告してきたので、尋ねました。
足が臭いと指摘して娘は傷ついてはいないのか? って。
そこで妻から聞いた言葉に私は驚きました。
娘は自分の足をかいで、満足そうに言ったそうです。
「足が臭いということは、今日も一日幼稚園がんばったということだね」
これを聞いて私は、すごく感動しました。
足が臭いとひとを笑う大人よりも、なんて前向きで大人な考え方なんだろうと。
私もこの野性的な臭いを放つ自分の足を、恥ずかしがることなく、胸を張って生きようと思います。
でも、いいデオドラント剤とか消臭剤とかないかなあ。
加齢臭とかも気になりだしたし…
こういうの全部、ワイルドってことでくくっててもいいですかね?